春日大社神苑に棲む臥竜と自然の草木
春日大社に臥竜が棲むそうです。万葉植物園にいってみると、確かに臥(ふ)してうずくまっている竜がいました。
説明の立て札がありました。
苔むしたこのイチイガシはかつて大風で倒れたが、そのご起き上がるように枝を延ばして生きていることから 自然の尊い神秘と太古からの時の流れを感じる巨樹として大切にされている木だそうです。
あちこちに伸びた枝が竜のように見えるので「臥竜」と呼ばれるそうです。「臥竜」は天にも昇る勢いや能力をもちながら、じっと横になって寝ている竜に、蜀(しょく)の諸葛亮(しょかつりょう)をたとえたものと辞書にありました。
そしてイチイガシは「カシ」の木の仲間にはアラカシ、アカガシ、シラカシ、ウラジロガシ、アラカシ、シラカシなどたくさんある中で一位のカシだそうです。春日大社境内には幹周3mを越える巨樹が多く生息しているそうです。
「イチイ」という名前は、木の大きさや材の良さなどから、位階の「一位」をあらわしていることからイチイガシは樫の中でも一番優れた木になりますね。