芽吹きが始まった帝釈峡の散策
帝釈峡は広島県庄原市東城町と神石高原(じんせきこうげん)町にまたがる国定公園です。名前の由来となった帝釈天永明(えいみょう)寺も近くにあり、手つかずの自然が残る渓谷沿いを散策すると 珍しいものに出会えそうなところでした。
4月末は木々の芽吹きが始まったばかりでしたが、足元にはいちりん草、にりん草、やまぶき草、ヤマルリ草が一面に咲いていてお花畑みたいで気持ちが弾みました。
帝釈峡へ行こうと思ったのは 母が私に語った思い出の場所ということからです。
母は20代の頃、紅葉の帝釈峡を見て感動した思い出があり、私に何度も何度も話してくれました。よほど強烈な印象があったのでしょう。
そういえば、私にも強烈な「紅葉の記憶」があります。小学校4年生のとき、遠足でいった大山(だいせん)です。光線の影響でしょうか?真っ赤な紅葉の下でみんなで遊んでいるとき、それこそ「みんなのお顔がまっかっか♪〜♪」だった記憶は今でも思い出すほどです。あれから何度も紅葉の大山にでかけていますが、記憶の中にある紅葉には出会えずにいます。ひょっとしら夢だったのかな?・・・とさえ思います。
「帝釈峡」
帝釈峡はカルスト台地が帝釈川によって侵食されてできた南北20kmの峡谷です。この峡谷で有名なものは 国の天然記念物で、世界三大橋の一つとして知られる天然橋「雄橋(おんばし)」です。
岩が浸食されて、アーチ状になったものを天然橋とか石門と呼ぶそうです。帝釈峡は石灰岩の山なので、自然の造形もできやすいようです。
スイスのプレヒシュとアメリカのロックブリッジと並び世界三大天然橋のひとつに数えられているそうです。
実際見てみるとそんなにめずらしいものなのか?と思いますが、美しい橋であることは確かです。
左は( )真ん中 やまぶき 右 ジュウニヒトエ