万博記念公園の華やかな花と控えめな花

日本庭園入り口にある平和のバラ園は満開のバラの花で賑わっていました。
ルピナスの花も華やかに咲きそろっていました。














ところが、私が会いにいった人は 私との用事が終ると 華やかな花たちの前を素通りして草むらの小さな花のことを教えてくださいました。
私は 草むらに寝そべって小さな小さな花たちの世界を見せてもらいました。
そこには バラやルピナスに負けない美しい世界がひろがっていることを知りました。

キジムシロ

バラ科 キジムシロ属 キジムシロ(雉蓆、雉莚)は1cm〜0.8cmぐらいの黄色い花です。花はヘビイチゴとよく似ています。
雉がいるところに咲いていたのでしょうか?雉がこの上に横たわっていたのでしょうか?雉の筵だったのでしょうか?
小さい花ですが 緑の中で美しい光を放っていました。







マンテマ

ナデシコ科 マンテマ属のピンクのマンテマの花は150年も前に日本に入ってきた帰化植物です。直径0.8cmぐらいの小さい花ですが これもよくみるとナデシコの特徴をもつ可愛らしい花です。堤防、河原、道端で咲く控えめな花ですが白い髭を輝かせて魅力的な顔をみせてくれました。







ニワゼキショウ

ニワゼキショウ(庭石菖)はアヤメ科です。0.8cmぐらいの花ですが 葉や花をみているとなるほど・・・と思います。








キジムシロもマンテマもニワゼキショウも河原や道端で見かけるありふれた(?)花です。
華やかなバラやルピナスや菖蒲に負けない美しさを持っていることに気づきながらも 見落としているのは うんと花たちのそばに近づかないと美しさが見えないからでしょうね。

時々は こんな小さな花の美しさに目を留めるのもいいものだと思いました。
まごつきながら もたもたする私に 根気よくお付き合いしてくださったFさんに感謝です。
新しいものの見方を教わった一日でした。