東大寺二月堂修二会(しゅにえ)・お水取りが終り、春本番ですね!

奈良・東大寺二月堂のお水取りは3月1日に本行に入り、堂にこもる僧・練行衆(れんぎょうしゅう)の足元を照らす「お松明(たいまつ)」の炎が暗闇に軌跡を描きます。
奈良の人は無論のこと、近畿一円の人はこの「お水取り」が終らないと春が来ないと言います。15日未明満行をむかえ、いよいよ春本番です。

12日は朝から気温がぐんぐんあがり、お天気もよくて 陽気に誘われ東大寺まで出かけてしまいました。何も考えずに出かけたものですから後の祭り、東大寺二月堂修二会の期間の中でも12日の「籠たいまつ」のときが一番人出が多いことを後で知りました。
しかも遅くに出かけたものですから 二月堂に近づくこともできませんでした。35000人以上の参拝者だったとTVニュースで知りました。

遠くから見る二月堂お松明










二月堂に近づけなかったのですが 放送で流れる修二会(しゅにえ)の説明を聞いていました。
修二会(しゅにえ)とは二月を修める会のことだそうです。2月20日から月末までの「前行」と、3月1日から14日までの「本行」とからなります。
もともとは旧暦の2月1日から2月14日まで行われていた行事で修二会といったそうです。

今年は1259回目でした。
平重衡の南都焼き討ちで東大寺の中心部が焼かれたときも、
戦国時代、三好・松永氏の戦闘で大仏殿が焼けたときも、
江戸時代1667年(寛文7年)失火により二月堂が焼けたときも、(3年後再建されるまで仮堂で実施)
第二次世界大戦中も、戦後の物不足のときも、一度も欠かされたことがない行法「不退の行法」と説明がありました。