奈良葛城の里・桜御坊「新家長福寺」は花色に包まれていました。

生駒西麓で暮らすようになって、「生駒山を越えると古の都があった」という情緒的なロマンを楽しんでいる時があります。
すぐ近くに 日下直越の道があり暗峠を越える道があります。暗峠越の道は歩いていてもひっくり返るような急斜面ですが国道308号線です。
生駒山を越える峠は奈良時代以前から、暗峠のほかに、岩舟越、清滝越、生駒越、日下越、鷲尾越、十三越、大道越、立石越、信貴越などいくつものルートがあったそうです。
暗峠、鳴川峠 十三峠 立石峠を越えると古代郷族のひとつ平群氏の里があります。
長屋王墓、吉備内親王墓があり、法隆寺につながります。

さらに生駒山沿いに南へ行くと奈良と大阪をむずぶ大和川が流れています。
その大和川に沿って上ったところにある奈良県北葛城郡広陵町にでかけました。
奈良盆地には幾つかの古墳群が群在しています。広陵町にある馬見丘陵公園一帯にも大きな古墳が集中しています。豪族葛城氏の力が強力だったことを示すものでしょう。
馬見丘陵公園の近くには 竹取物語』に書かれた竹取翁 (讃岐造)とかぐや姫の住んでいたところとされる「讃岐神社」がありました。
今回は その讃岐神社のすぐ近くある 桜御坊とよばれる『新家長福寺』に花を求めて訪れました。


桜御坊とよばれる『新家長福寺

4月は天候異変が続いていますが、27日は台風並みの風雨で花はかなり痛んでいると思いました。それに桜はもう散ってしまっているだろうとも・・・
それでも藤の花と牡丹はまだ大丈夫と思いましたので、29日生駒山を越えて葛城の里にある「新家長福寺」を訪れました。
門をくぐると甘いにおいがします。黄、ピンク、赤、白、紫など色とりどりの牡丹が満開でした。
八重桜は一番美しい時を過ぎていましたが、垂れ下がる牡丹のような八重桜の木は大木ばかりで花に埋るようにして歩きました。分厚いピンクの絨毯を避けて歩くのは難しいほど一面の花びらでした。


























藤の花はもうひとつでしたが紫と白の藤棚がありました。