和束(わづか)湯船「西願寺(せいがんじ)」のしだれ桜

 茶畑の和束から府道5号線を北東に進むと、清水橋があって国道307号線にへの抜け道があります。もう滋賀県の県境に近いところでしょうか。信楽に続く道のようです。私を和束へ案内してくださった方は、ここのしだれ桜が咲くのを楽しみにしておられたようです。この桜の下にある家の方に電話して桜の咲き具合を聞いて下さったので丁度いい時にきたようです。誰もいないお寺の縁側に座ってしだれ桜の下から見える和束川沿いの家並みを眺めていると 初めて訪れたところなのに懐かしい気持ちになりました。
 そう言えば、私が子どもの時暮らしていたところにもこんな場所があったような気がします。お寺の横には村人のお墓が並んでいました。





















和束川沿いの桜並木

お茶畑の里「和束」は「茶源郷」と名付けられたそうです。桜の咲く頃、この「茶源郷」は花かんざしで飾られたように華やかに輝いて見えます。ここを流れる和束川沿いの桜並木もみごとです。芳煎橋から祝橋、門前橋にかけて続く桜のトンネルは特別きれいでした。
祝橋付近の桜

















茶源郷とよばれる和束のお茶の始まりは鎌倉時代ということです。ここ山城の山の上にある海住山寺の高僧慈心上人が茶業の祖とされる栂尾の明恵上人より茶の種子を分けてもらい鷲峰山麓に栽培したのが始まりといわれています。
「みかの原 わきて流るるいづみ河・・・」の「海住山寺」には今から6年前に訪れたことがあります。そのとき訪れることができなかった「恭仁宮跡」にやっと訪れることができました。「恭仁宮跡」に咲く桜もみることができました。