今年も京都・丹波町にほたる撮影にでかけました。

大阪では ほたるを育てたり、ほたるの川を保全したりして 「ほたるの環境を守る活動」をされているところがたくさんあります。
阪南市の山中渓でも6月3日ほたる鑑賞会がありました。
大阪経済法科大学・花岡キャンパス 八尾市楽音川では5月の末からヒメボタルとゲンジボタルが飛び交い、6月に入って「ホタルウイーク」として市民に開放していました。
吹田の千里第4緑地でもヒメボタルがたくさん舞っていたそうです。吹田市指定天然記念物のヒメボタルの保存会の人が守っておられます。
高槻の芥川でもヒメボタルを守っておられます。ゲンジボタルも飛んでいます。
毎年ほたる鑑賞のお誘いがあり、ほたるの季節は妙に落ち着かない季節でもあります。まるで私もほたると一緒にフワリフワリ飛んでいるみたいです。

今年はほたるの時期にアメリカから息子家族が帰国しましたので、出かけられなかった代わりに 息子とお嫁さんに日下のほたるをみてもらうことができました。
家の近くに ほたるが飛ぶ場所があることに驚いていました。10年以上前から「ほたる、ほたる」と家族や知人、友人を巻きこんで 大騒ぎをしてきた私ですが、やっと息子にほたるを見てもらうことができて嬉しかったです。
毎年思いますが、人家が並んでいる横の川で ほたるが飛ぶなんてすごいですよね。この地に越してきて、夜の散歩でほたると出会ったことで「ほたる」に巻き込まれてしまいました。
それでも、和歌山や奈良、京都の山里のほたるの美しさにはかないません。まず周囲が暗いこと、見物客がいないこと、車が通らないことなどの条件を満たすところは大阪では無理です。ということで、今年も京都の丹波町にでかけることにしました。
6月15日(金)夜から雨という予報でしたが、この日をはずすと 16日も17日も雨、しかも台風が近づいているということです。
京都駅3時集合。国道9号線を北西に向かってひたすら走り続けること2時間。
昨年と同じ 丹波町の須知川に着きました。途中近くの道の駅で早めの夕食をいただいて、午後7時、川の橋の上で三脚を立ててカメラの設定を始めました。私を含めて5人です。
午後8時第1露光。須知川の川岸に大きな栗の木があって、川の向こうに山並みが見えます。昨年と同じです。
ところが8時半ぐらいからポツリ、ポツリ雨が降ってきました。雨の準備はできています。カメラにフードをかけて、レインコートを着て、雨でも大丈夫のはずでした。
風もでてきました。心配なのは雨降りと風があるときはほたるがあまり飛ばないことです。

それから、それから雨は次第に強くなり、風も強くなってきました。5人のツワモノ(?)は、雨にも負けず、風にも負けず橋の上に立ち続けました。
それを見たほたるは、遠来の客人をもてなそうと 驚くほどたくさん飛んでくれました。それはそれは感動的な光の舞いでした。

1時間半ほど経ったときでした。私のリモートが作動していないことに気づきました。カメラにかぶせたフードのゴムがレンズに食い込んで設定が動いていたのです。
雨が降る真っ暗の中 もうどうすることもできません。適当に設定を直して撮り続けました。雨で顔が濡れているのか、私の涙なのかわからないほどでした。
10時前 大急ぎで濡れた道具を片づけて京都駅に向かいました。
最終のひとつ前の電車に乗る予定でした。京都駅のホームはお祭の後のように人がいっぱいでした。初めは金曜日だから?と思ったのですが、放送で沿線火災により 電車が動かないことを知ったのです。たいへんです。大阪環状線と、学研都市線の連絡はつくだろうか?心配しましたが、最終電車の連絡はきちんとしてありました。駅まで迎えにきてもらっていたので 無事帰宅。午前2時でした。
こんなにしてまで「ほたる撮影」するなんて、反省することしきりです。
毎年、今年でお終いにしようと思うのですが、「ほたるの季節」がやってくると そわそわ・・・・。今年もでかけてしまいました。

2012年京都・丹波町のほたる





ほたる撮影をする前の須知川周辺の風景

右側にある栗の木にほたるがたくさん集まります










今年も ほたるの季節は無事おわりました。そろそろほたるは草むらに卵を産んでいるのでしょうね。
どうぞ来年も美しい光をみせてください。私は来年こそは大人しくしたいと思います。
おとなしい→大人しい?
大人しいの語源は もともと「成熟しているさま」をあらわし、それがもとで「思慮分別が備わっている年長者らしい」という意味が含まれるようになったとありました。年齢だけ重ねても大人しくなれないとは恥ずかしいですね。・・・また反省です。