7月2日は「雑節」のひとつ「半夏生(ハンゲショウ)」でした。

太陰太陽暦で、季節を示すために用いられた言葉に二十四節気があります。
春> 立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏> 立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋> 立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬> 立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
などです。

二十四節気とは別に、主に生活や農作業に照らし合わせてつくられた「雑節」があります。
これは、古くから日本人の生活の中に溶け込んで、年中行事、民俗行事となっているものも多くなじみ深いものです。特に農耕と深くかかわりがありました。
節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅半夏生、土用、二百十日などがそれです。
半夏生は太陽の黄経が100度にある日で、夏至から11日目にあたります。7月2日ごろで、この頃から梅雨が明け、田植えの終期とされてきました。
しかし、この頃は「半夏生」を過ぎても梅雨が明けない年が多いような気がします。今日も朝から土砂降りでした。
2年ほど前まで 石切剣箭神社では7月2日には「献牛祭」があり、「半夏生」の祭りがありました。
7月2日までに田植えを終えた農家の人は田植えに働いてくれた牛を着飾り 石切剣箭神社にお参りするという伝統行事があったと聞きました。その流れを継いで「献牛祭」がおこなわれていたようです。同時に案山子まつりも開催されていました。
以前の「献牛祭」の記事です。
http://d.hatena.ne.jp/ikomanokaze/20070702
半夏生」のときに花が咲き、葉の表の一部が白くお化粧したようになるハンゲショウという植物があるのも不思議です。
ハンゲショウ半夏生、半化粧、学名 Saururus chinensis)は、ドクダミ科の多年性落葉草本植物です。
葉の片面(表面)だけが白くなることから古くは片白草(カタシログサ)とも呼ばれていました。
しかも葉が白くなるのは花の近くの2,3枚の葉だけで、この時期をすぎると全体が緑の葉になるのも不思議です。この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)といって、大雨になることが多いそうです。
季節や天候とかかわりながら不思議な変化をするのは植物だけではないのでしょうが、私は花筏半夏生をみるといつも心がざわめきます。












そしてこの頃から生駒西麓では古代から咲き続ける古代蓮が開きます。