変わりつつある大阪梅田界隈・新梅田シティの里山公園

 大阪にはふたつの大きな繁華街があり、梅田界隈を「キタ」とよび、難波界隈を「ミナミ」と呼んでいますが、いわゆる大阪らしいところといえば「ミナミ」です。
「キタ」はJR大阪駅阪神、阪急の大阪駅があり、大阪郊外からの通勤客が多い地域です。いわゆる「大阪臭さ」が比較的少ないところです。
その「キタ」の街がこのところ急激に変わっていきます。2年前に大阪駅が様変わりしたことを皮切りに、4月26日にオープンした「グランフロント大阪など再開発が進められています。まだ「梅田北ヤード」とよばれるところが残っていますが、ここにはビルなどを建てないで緑の森として残しておけばよいのでは、・・・という話も耳にします。ビルなどの箱ものは供給過多で空き部屋も多いそうですから、これ以上建て物を増やすのは問題あるかもしれませんね。
 ビルといえば、我が家からみえる高いビル「あべのハルカスは昨年日本一高い建物になりました。
60階で、高さ300mの超高層ビルは2014年春に全面開業予定だそうです。近鉄百貨店本店、大阪マリオット都ホテル、オフィス、美術館などが入り、最上階には展望フロアが設置されるとか・・・。
となると、大阪は「キタ」も「ミナミ」も大変化するのでしょうね。
「キタ」に残る「梅田北ヤード」が「もし緑の森がになったとしたら!」大阪のイメージがすっかり変わるかもしれません。

 5月5日(子どもの日)にたいへんな賑わいの「グランフロント大阪」を通って、新梅田シティと呼ばれる空中展望台があるところに出かけました。(第10回こどもの日チャリティイベントに参加するためです。困難に直面している世界のこどもを救うチャリティバザーに切手と書き損じた葉書をもってでかけました}

 新梅田シティは 1993年3月に完成した、梅田スカイビルウェスティンホテル大阪を中心とする複合施設です。空中展望台から見る大阪の景色はすばらしいです。
私のお気に入りは およそ8,000平方メートルの里山です。小さな田んぼや畑もあり、ビルの谷間の里山です。久しぶりにでかけてみると、樹木が大きくなっていました。
 新緑の森のあちらこちらにうの花が咲き、シャガが咲き、レンゲも咲いていました。カエルの鳴き声まで聞こえてきました。
 里山の看板に「ここは昔の里山をお手本にした庭です。樹も草も、必要以上に刈りこんだり、農薬散布したり、人工的な肥料を過多にやることはせず、見苦しくならない程度まで自然のまま管理をし、刈った草、剪定枝や落ち葉なども堆肥化して場内で利用しています。」また、別のところには「カタバミは雑草ですが、ヤマトシジミという蝶の幼虫はカタバミを食べて大きくなります。生き物にはそれぞれ役割があって不要なものはありません。」と書かれていました。
新緑が気持ちよく、素敵な里山公園です。しかし、ここを利用する人は少ない気がします。忘れられた空間のような雰囲気がありました。
大阪駅の屋上には農園があり、花壇もあります。楽しいですが、実験場的な雰囲気がします。「グランフロント大阪」は大阪の人にとってどんな場所になるのでしょうね。
 

ビルの谷間の里山

里山の緑は10年経って、大きく成長しました。美しい新緑の中を散歩していると 都会の喧騒が消えて森の中にいるような気がしてきます。









緑の中から地上約170mの空中庭園展望台」(スカイビル)がみえます







緑の散歩道にはシャガの花が咲き、レンゲも咲いていました











せせらぎが流れ、夏にはホタルがとぶそうです



あちらこちらにうの花が咲いていました。