冬の赤い実

花が少ない 庭や野山を散策していると赤い実がたくさんあることに気付きます。
我が家でも、赤い実をさがすと 万両、千両、藪柑子の十両南天、アオキの実、クロガネモチ、
年末には 植物園でカラタチバナの百両とアリドウシの一両もみましたので、縁起のよいとされる一両から万両までの実を見たことになりますね。
ご近所さんをさがすと、ピランカンサ、ウメモドキの赤い実があります。
少し山に入れば、ガマズミ、マユミの赤い実が残っています。

 冬は どうして赤い実が多いのでしょう?
それはよく目立って、色の識別能力を持った鳥に食べてもらい、 遠くに種を運んでもらうためと聞いたことがあります。
冬に目にとまる赤い実は 秋の木の実と違って全然美味しくないそうです。だから鳥は冬の餌が無くなった時にしか食べないそうです。
植物の生き残るためのしたたかな戦術が赤い実にはあるようです。

ウオトリギの赤い実

シナノキ科 のうおとりぎ(魚捕木)は台湾原産の植物です。初夏に白い花を咲かせます。
この樹に含まれる毒をつかって魚をとっていたことからついた名前だそうです。









ストランバエシア

バラ科の植物で6月ごろ白い小さな花が咲きます。










サンザシ(山査子)

バラ科のサンザシは6月ごろに薄いピンクの花をつけます。漢方として使われたり、果実酒としても利用されているようです。










サンシュユ(山茱萸

早春に黄色い花を咲かせるサンシュユの実が残っていました。薬用 として朝鮮から種子が持ち込まれたそうです。
昨春ソウルに出かけた時、ソウルのお寺にもサンシュユの黄色い花が咲いていました。








ガマズミ





1月の末から2月に入ると 庭の赤い実を食べに ヒヨドリツグミがやってきます。
赤い実がすっかりなくなる頃には 春がきて赤い実より華やかな花が咲き始めます。