早春の森の妖精と雪の雫。

 毎年1月の終わりごろになると、ヒガンバナ科スノードロップ (snowdrop)の花がさきます。
 植木鉢で育てると10cmぐらいの丈になりますが、戸外だと4cmか5cmの低い丈にうつむいて咲く白い花は「雪の雫」という呼び名がぴったりです。
 「森の妖精」ともよばれます。ロシアの詩人マルシャークの「森は生きている」という劇の中で、少女が大晦日に継母からこの花を探して摘んで来るように言い付けられたことからでしょう。
 花言葉の「逆境のなかの希望」というのも、この花に似合いそうです。

雪の雫と呼ばれるスノードロップ