3月27日 大阪の桜が開花しました。

 3月になると暖かい日が続いたので、今年も昨年のように桜の開花が早まりそうだと言われていました。しかし、桜の開花の時期は冬と春の気温差と春の訪れの時期で決まるので3月が暖かいからと言って早く咲くのではないようですね。
 桜は夏に翌春咲く花のもととなる花芽を形成し休眠に入るようです。 花芽は冬の低温に一定期間さらされると休眠から覚めます。これを「休眠打破」と呼びます。 花芽は休眠打破のあと温度の上昇にともない生長し開花するのです。
 日本人にとって桜の花は特別な花なのでしょう。これほど開花が注目される花は他にはありませんね。
 3月26日、待ちに待った桜の開花発表は、例年どおり関西で一番早く和歌山で(26日紀三井寺)ありました。翌日には、大阪、神戸、奈良、京都と近畿各地でも開花発表がありました。
大阪の桜の開花の標本木は大阪城公園西の丸庭園にあります。発表を聞いて、私も近所の桜を見に出かけてみました。。

近所の桜も咲きました生駒山麓の桜(3月27日)












東京大学総合文化研究科助教授のさとうとしき氏によると、
ソメイヨシノはすべての樹の遺伝子が同じ。だから、近隣のソメイヨシノは一斉に咲くし、花の形も色もほとんど差がなく、世界全体を同じ桜色に染めあげる。ソメイヨシノが広まる100年ほど前までは、こんな光景はどこにもなかった。自然にできたものではない。人の手を通じてつくりだされた、ごく新しい春の景色であるソメイヨシノはクローンなので、一斉に咲き一斉に散る日本人の美意識をつくりだした花なのですね。
 西洋でもっとも愛されている花は薔薇だそうですギリシャローマ神話にも薔薇が登場します。西洋の秘教的伝統の世界では、「永遠の生命」のシンボルとされています。
 日本では平安時代より以前は、「花」といえば、梅をさしました。平安以後からは日本人に一番好まれる花は「桜」です。